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読了:「産業臨床におけるブリーフセラピー」

 ブリーフセラピーには興味がありまして、購入しました。
 具体的な事例も載せられていて大変参考になる一冊です。この本の内容そのものがコーチングとは言えないのですが。

 コーチングのみでは何とかやる気になってもらえるようにとか、焦点を合わせて進められるようにするとか、「気持ち」を促進する意味では非常に有効な方法であると思っています。

 一方で悩みの種は、①ちょっと頭の回転の良い従業員は「良い子」になり方を知っている、②現状把握に十分な時間を取れないで進めてしまうことがある、といった点です。

 ①では、例えば役員や上司の期待に応える方法が分っている人はやはりいまして、その場で自分の立場で何が求められ、何を応えれば良いかを、自分の考えとは別に対応してしまう人のこと。本心と違っているので、ストレスも溜め込んでしまい、当然、良くない方向へと話が進んでしまいます。なので、本音トークできる人間関係が必要です。

 ②のケースは、とにかく成果にのみ焦点を当ててしまうケースで役員や上司による誘導で進んでしまう場合です。現状把握というより現状の苦しみが理解されぬままに進んでしまって、社員が追い詰められてしまう場合です。

 いずれにしても共通してくるのが、どんどん悪い方向に進んでしまうことですね。

 で、コーチという立場に限定した話ではないのですが、自分の関わりだけではどうにもならないこともしばしば。

 今回は事例をいくつか拝読しましたが、かなり深刻なケースもありますし、コーチングを進めると同時にメンタルヘルスの機能とシステムを会社の中に位置づけ、状況に応じた棲み分けも準備しておくことが必要かと思いました。
 コミュニケーションがとれる人間関係は大切ですが、自分が関わることがすべて相手のためになるわけでもないので、自分の力量の範囲とその先のつながりを見極めることも大切だと教えてくれた一冊です。

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