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法人化4年目の国立大 改革進まぬ「象牙の塔」

 コーチングに興味を持ったり、経営企画に携わったりする中で感じることですが、「経営」の仕事も、たとえば技術職などの専門職と同様にそれなりの専門性を持っている役割だと思います。
 なんとなく、このあたりの位置づけが中途半端な印象を受ける事例があり、全体の経営に各部門が参加することで解決していることでOKとされていたり、経営に関するスキル形成を行っていないにもかかわらず、そのスキルが期待されていたりするなど、経営関連の実務に携わる者としては、違和感を感じます。

 産経新聞の記事ですが、国立大学の法人化に関する記事のコメントとして、次のような内容が書かれていました。

天野郁夫・元国立大学財務・経営センター研究部長の話「法人化によって大学自治に経営の視点が入ったのは大きな変化だ。人、モノ、カネの再配分が自由になったが、職員は独創性を発揮する意欲に乏しく企画立案能力がない。これまで何もしてこなかったのだから、すぐには変われない。ただ、地方大学では『ミニ東大』から脱却しようとする意識が根付いてきた。地域との連携も進んでいる。国立大学発足以来の大変革なので結論を出すのは時期尚早。長い目で見守るべきだ

 意識が芽生えて、スキルを形成し、行動して実感として個人・組織が学び、修正してさらに進めていくことになるわけですから、それは時間はかかります。だから、もし将来をおおよそ見据えられるのであれば、マネジメントのルールだけはきちんと変えて、それに追いつくように人がついていければ良いのではないかと思います。結論がすぐに出ればいいのですが、100%の結果はすぐには難しいケースもあり、中身への理解が得られることも必要ではないかと思います。

 さらには、特に中小企業では専門職の集まりともいえるので、経営が仕事として感じ取られている機運が薄いことも課題で、そういった人材を育成して来ていないことが一つの課題。また、専門職の人が得意としていない(かもしれない)経営実務の職責を担わせてしまうのは、不得意分野に関わることでの業務効率とメンタル面でのマイナスが大きく、また、多重責務状態になってしまう懸念もあります。

 いずれにしても、プレイヤーと業務マネージャーと経営マネージャーの責任を分けずに実績だけでとらえてしまうのは、まだまだ時期尚早かと思います。(とある会社の場合。これは一般化して書きたくはないのです。)

 ただ、方法がわかれば出来る人もどんどん増えてくると思いますので、根付く方法を見出し、進めていくことが大事ですね。

 書いていて、自分のやることの方向性が少し見えてきました。

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